クラブスタイルはハーレーのカスタムスタイルの一種で、アメリカのサンフランシスコで生まれたフリスコスタイルがベースになっています。アメリカのテレビドラマでクラブスタイルのハーレーが登場したことによって人気に火がつき、そのスタイリッシュなデザインは世界中のハーレー乗りの関心を集めたと言っても過言ではありません。
ハーレーのカスタムスタイルにはいくつかの方向性があり、その中でクラブスタイルはパフォーマンスに重きを置いた走行スタイルを実現させる目的があります。
大型で重量のあるハーレーで前輪を持ち上げるウイリー走行を可能にできるのもクラブスタイルならではの特徴です。
足回りとハンドルが強化されているため、他のカスタムスタイルでは非常に困難とされる走行もクラブスタイルなら可能です。大型の車体を思い通りに操作する必要があるため、クラブスタイルのハンドルは背丈が高いデザインになっています。他のハンドルとは異なり、背筋と両腕を伸ばして握る形になるので力を入れやすく、細かい操作も容易なのが特徴です。
パフォーマンス系の走行に最適なデザインですが、その一方で疲れやすいことから長時間の走行には不向きな欠点もあります。そのため、郊外や山道のツーリングは避けた方が無難です。ハーレー以外にも様々なカスタムメーカーが個性的なデザインのハンドルを販売していますが、製品によっては車検が通らない物もあるのでその点も注意します。
ハーレーを運転する際に使用するヘルメットもクラブスタイル向けのデザインを選ぶことでおしゃれな雰囲気を持たせることができます。
ウイリー走行などの派手なスタイルで走る際は視界を広く取ることが重要なので、ヘルメットを選ぶ際も被った際に周りが見えやすいことを重視します。